フィールド分離アダプタ

衛星受信がまだ普及していなかった頃に作った
サテライトチューナ用アダプタです.
インテルサットで2重画像(奇数フィールドと
偶数フィールドに別の画像を加重した信号)を
元の映像信号に戻すアダプタです.
(写真下の装置,写真上はチューナ)
フィールド分離アダプタの回路図 (108KByte)
今ではデジタル伝送が主体になってきて,この様な伝送方式は
欠点が多く作ってもあまり実用になりませんが,今でも
インテルサットのCバンドでは利用されています.
原理はデジタル変換されたビデオ信号をメモリに蓄え,目的のフィールドの補完を行います.
補完されたデジタル信号は,もう一度アナログ信号に戻りビデオ信号になります.
メモリロジックを工夫して画像がフリーズする機能もつけました.
設計のポイントは衛星の微弱な信号で同期検出とフィールド判定が正確に行えることでした.
検討した結果,PLL方式の同期検出が最もよい成績だったのでJRCのNJM2229を使っています.
フィールド検出はロジックで組んであります.
アナログ回路とデジタル回路は別基板に組み込みました.
今ならロジックアレイを使えばコンパクトに作れるでしょう.
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